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特集:第十一弾 MRI検査からわかる脊髄疾患 脊髄腫瘍

脊髄腫瘍とは

脊髄およびその周囲組織に発生する腫瘍の総称です。脊髄は脊柱管の中にある硬膜という膜に囲まれています。脊髄腫瘍はその存在する場所によって次の3つに分類されます。


メディカル・サイエンス・インターナショナル「脳脊髄のMRI」より

  1. 硬膜外腫瘍:硬膜の外側に発生し、硬膜の外から脊髄を圧迫する…A
  2. 硬膜内髄外腫瘍:硬膜の内側で脊髄と硬膜の間に発生し、脊髄を圧迫する…B
  3. 脊髄内腫瘍:脊髄の中に発生する…C
  4. D:硬膜 SC:脊髄 T:腫瘍

※硬膜外腫瘍は犬の脊髄腫瘍の中で最も多く、約50%といわれています。

主な症状

病変ができた場所によって様々な症状をおこします。脊髄神経に浸潤したり、圧迫したりすることで痛みを伴います。

脊髄腫瘍になりやすい品種

特にありませんが、大型犬がよりリスクが高いと言われています。犬猫ともに年齢による差はありません。

検査方法

神経学的検査に基づいてMRI検査を行い、他の脊髄疾患(椎間板ヘルニア、脊髄軟化症など)と鑑別します。X線検査、CT検査は脊椎骨に病変が及んでいる場合に有効です。

※確定診断には病変部の細胞を検査する必要があります。

治療方法

硬膜外腫瘍と硬膜内髄外腫瘍は外科的手術の対象となります。
猫ではリンパ腫が多いので化学療法が有効なケースがあります。

脊髄腫瘍が発見されたMRI画像

種類:スコティッシュフォールド  4歳  雄

症状:後肢を引きずる。排尿困難

脊髄腫瘍 矢状断像 画像1枚目
矢状断像    T2強調画像
脊髄腫瘍 矢状断像 画像2枚目
矢状断像    造影T1強調画像
脊髄腫瘍 横断像 画像1枚目
横断像    造影T1強調画像
脊髄腫瘍 冠状断像 画像2枚目
冠状断像    T2強調画像

キャミックより飼い主の皆様へ

キャミ君飼い主が異常に気づかないと自分で病気を伝える事が出来ません。飼育者は普段から良くペットの状態を観察して、早期発見に心がけてください。また健康だと思うからこそ、それが長続きするようにホームドクターに体調だけでなく、行動や性格、運動、知覚などの変化も相談してみてください。

検診目的や緊急性を要する場合でもまずは、ホームドクターにご相談下さい。また画像診断のみを行う施設ですので診察・治療行為は行なっておりません。

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