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飼育者さま

ペットの病気と検査

MRI検査でわかる椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアの現状

人間の世界でも良く耳にする「椎間板ヘルニア」 もちろん犬の世界でも非常に多い病気の一つです。 当施設(キャミック)に紹介いただく約半数が「椎間板 ヘルニア」疑いで来場されます。

犬は言葉が話せないので人間のように早期発見や治療を行なうことができません。足が麻痺して歩けなくなった、排尿、排便障害などといった症状が重い状態で検査に来られる方が大半です。しかしながら簡単に早期発見する方法はなく、飼育者が日常の中で細かな変化などを察知してあげるか、MRIなどの装置で定期的に検診するしか方法はないのです。早期発見でき、治療すれば治るケースも多いのですが、手遅れになり神経細胞が椎間板物質の圧迫により壊死してしまうと元気に歩行できなくなることもある非常に怖い病気なのです。最近では予防や早期発見できればという考えのオーナーも増え続け、何年かに一度MRI検査で観察する方も増えてきました。


MRI検査で分かる事って何?

レントゲンなど固い物(骨)を撮影出来る装置とは違い、体の軟部組織などを細かく撮影できる装置がMRIです。正確にはレントゲンではヘルニアかどうかは判別できません。

MRI画像

MRIでは脊髄の椎間板(椎体と椎体の間にあるクッションの役割を果たしている物質)の状態や細かな神経の状態を撮影することができます。例えば年齢を重ねた愛犬の椎間板が神経をどれぐらい圧迫しているか?その程度や状態を観察できる装置、それがMRIなのです。同時に圧迫している物質が椎間板では無く腫瘍なのかなどの判別も造影剤を利用すれば可能となります。脊髄の状態を観察するにはMRI装置が抜群に優れているのです。

キャミックでは2~3年に一度MRIを利用して愛犬の脊髄チェックを行なうことをおすすめいたします。詳しくは当施設獣医までお気軽にお問い合わせください。


椎間板ヘルニアが多いと言われる品種

M.ダックスフント、シーズー、ビーグル

椎間板ヘルニアの症状

次のような症状はないか、日ごろから注意して観察し、早期発見を心がけてください。

背部に痛みがある為、背中を丸めていることが多い。触ると痛がる。

  • 散歩に行きたがらない
  • 走らなくなる
  • 腰をかばって歩いている
  • 飼主が抱っこしたら痛がる

不完全麻痺がある状態

踵を裏返してすぐに返らなかったり、裏返したままになったりしている。

  • 後ろ足がふらついている
  • ヨロヨロと歩いている

随意運動不能状態

いつもしていたソファーの上り下りや、段差のある場所を躊躇したりということも見逃さないでね。

  • 立てなくなる
  • 後ろ足が動かせない

腰から下の感覚がにぶっている状態

  • 自分で排泄できなくなる
  • オシッコをしたことに気づかない

後ろ足が完全に麻痺した状態

  • 痛みも感じなくなる

家庭で出来る予防方法は?

  • 階段の上り下りのある環境は避けましょう
  • 散歩時などに無理やりリードを引くのは控えましょう
  • 床が滑りやすい場所はなるべく避けましょう

椎間板ヘルニアの状態図と実際のMRI画像

椎間板ヘルニアの状態図

椎間板による神経の圧迫

椎間板は第1~第2頚椎間を除く全ての椎体間にあります。椎間板はコラーゲンとゼラチン質から形成されております。また、椎間板は運動の衝撃を和らげるためにクッションの役割をして、加わった圧力を分散するという重要な役割を果たしています。しかし、いくつかの原因によりこのクッション性が失われた椎間板が突出(ヘルニア)し、脊椎や神経根を圧迫し大きな痛みと共に神経性の障害をもたらします。

椎間板ヘルニアのMRI画像(矢状断) キャミックにて撮影

椎間板ヘルニアのMRI画像(矢状断)

椎間板ヘルニアのMRI画像(横断面) キャミックにて撮影

正常な椎間板 正常な椎間板 拡大画像
正常な椎間板の画像 正常な椎間板 拡大画像
椎間板ヘルニア 椎間板ヘルニア 拡大画像
椎間板ヘルニアの画像 椎間板ヘルニア 拡大画像

M.ダックスフントの画像、症状:後足の麻痺

上記の様にここまで神経が圧迫されていた場合外科手術が必要です。


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