ペットの病気と検査
MRI検査でわかるてんかん・発作p>
てんかんとは
ある日突然、犬が硬直や痙攣などを起こしびっくりされたことなどありませんか? 今回は犬の「てんかん・発作」についてご紹介いたしましょう。
てんかん・発作の病気はなぜ起こる?
キャミックでは脳神経症状の中で一番多く来院されるのが「てんかん症状」です。
発作は脳の異常な電気的な放電によって起こる一時的な脳の障害で、感覚、行動、記憶や意識が変化します。筋肉の収縮が続いたり、繰り返し起こる痙攣は発作の1つの型です。 てんかんは発作が反復して起こる脳の病気なのです。
発作を起こす原因は様々ですが、反復する発作があり、てんかんと診断されることは犬や猫でも少なくないはずです。今回は「てんかん」の症状で来院された2頭のMRIの画像をご紹介します。
てんかんが多いと言われる品種
コッカースパニエル、ビーグル、シェルティ、シベリアンハスキー、 アイリッシュセッター、ラブラドールレトリバー、ゴールデンレトリバー、 キャバリア、イングリッシュスプリンガースパニエル、 ミニチュアワイヤーヘアーダックス、 他
てんかん症状が発見されたMRI画像
紹介1
患者情報 : 小型犬 雌 9才
どんな症状? : 発作や失神 歩行中ふらつく
| (1)頭部 T2強調画像 横断面 | (2)頭部 FLAIR画像 |
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| (3)頭部 T1強調画像 横断面 | (4)頭部 T1強調画像 横断面 造影 |
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脳のMRIの検査は(1)~(4)の4種類の画像を比較し腫瘍、炎症、浮腫、軟化などの診断の目安にします。上の症例では大脳の後頭葉の中心から左側(丸印の部分)に脳幹を圧迫する腫瘍がみられます。T2強調画像で高信号(白)の部分(矢印の部分)は他の画像と比較し浮腫(腫れている)があると考えられます。造影剤を用いた(4)の画像では腫瘍の輪郭が増強されて腫瘍の大きさや形などがわかります。
※ 腫瘍の種類によって輪郭のわかりにくいものや、造影剤があまり入らないものもあります。
紹介2
患者情報 : 大型犬 雌 14才
どんな症状? : 発作 視力低下
| 頭部 T2強調画像 横断面 | 頭部 FLAIR画像 |
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大脳の広範囲な高信号(特に白質と言われる髄質部分)が認められ脳炎と思われます。(白質脳症)この犬の脳脊髄液と血清のジステンパー抗体は非常に高くジステンパーによる脳炎の可能性が考えられます。
ワクチンによる免疫のある犬では、脳神経のみの症状が発症するという報告があります。
※ 上記2症例はX線等には全く写りません。MRIだから写る症状です。当施設では撮影前に脳神経学的検査も実施いたしております。
てんかん・発作の症状
次のような症状はないか、日ごろから注意して観察し、早期発見を心がけてください。
- 不安、落ち着きがなく、よだれ・嘔吐などがみられる(以前は発作の前兆と言われていましたが、今はそれ自体を発作と考えられてきています)
- 部分的又は全身の痙攣や四肢などの筋肉が硬直したり力が抜けたりする
- 意識無いことが多いこともある
- 外腹斜視
- 口を何か食べている様に動かす(チューインガム発作)
- 宙にむかって口で虫をとるような動きをする(フライバイティング)
- 一定の所で自分の尾を追いかけてくるくる回る(テイルチェイシング)
通常、数十秒から2~3分間で終わって、ケロッと普段の状態に戻ったり、しばらくもうろうとした後にだんだん普通の状態に戻ったりします。重度の場合は短い間隔で何度も繰り返したり長く続く(重積)事があります。
家庭でできる予防方法は?
日頃からの観察が重要です。犬は言葉が話せないので人間のように早期発見や治療を行なう事ができません。飼育者が日常の中で細かな変化などを察知してあげて、異常があったらホームドクターに相談してください。キャミックではホームドクターのご依頼により動物のMRIやCTの検査を即日行なうことができます。詳しくは当施設獣医までお気軽にお問い合わせください。
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