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飼育者さま

ペットの病気と検査

MRI検査、CT検査でわかる鼻腔内腫瘍

鼻腔内腫瘍とは

鼻腔とは、鼻の中の空気の通り道で、鼻腔内には鼻甲介という巻紙状の構造をした骨が存在し、鼻中隔という壁によって左右に分けられています。 鼻腔あるいは副鼻腔に発生する腫瘍を鼻腔内腫瘍または鼻洞腫瘍といいます。 多くの腫瘍は悪性です。

鼻腔内腫瘍が多くみられる品種

動物では鼻腔と副鼻腔の腫瘍はまれですが、一般に鼻の長い犬種で多く、シェットランド・シープドッグやビーグルで多く発生します。猫より犬に多く発生し、犬では腺癌が、猫では腺癌とリンパ腫が多くみられます。多くは中~老齢の動物(平均10歳程度)で発生しますが、腫瘍の種類によってはもっと若い年齢でみられることもあります。

主な症状

初期には鼻汁・鼻出血(多くは片側性)、くしゃみなどが生じます。進行すると、鼻腔内や周囲の骨が溶けたり、顔面の変形が起こります。鼻で呼吸ができず、呼吸困難を起こすこともあります。

※ 人間と違い、犬猫においては鼻から血を出すことはまれです。

主な検査

X線検査、CT検査で鼻腔周囲の骨の状態、病変のある位置や形を評価します。 MRI検査では、病変の性状や周囲組織の炎症などを知ることができます。

※ 確定診断には、病変部の細胞の検査(病理組織学的検査)が必要です。

治療方法

特腫瘍の種類や病変の程度、動物の状態によって治療を決めます。
(1)手術による切除 (2)放射線治療 (3)化学療法(抗がん剤) 手術による病変部の完全切除は非常に困難ですが、化学療法や放射線治療との組み合わせによって、症状の緩和が期待できます。

鼻腔内腫瘍が認められたCT画像

種類:雑種犬 11歳 雌
症状:顔面の腫脹、眼球突出

CT画像

正常犬 鼻腔内腫瘍の犬
鼻腔内腫瘍 CT画像1枚目 鼻腔内腫瘍 CT画像2枚目
頭部・鼻腔内 横断面 鼻の骨が破壊され眼球を外側へ圧迫している
(矢印部分)

頭部3D画像

正常犬 症例
鼻腔内腫瘍 CT画像3枚目 鼻腔内腫瘍 CT画像4枚目

鼻腔内腫瘍が認められたMRI画像

種類:雑種猫 12歳 雄
症状:顔面の腫脹、鼻汁、くしゃみ

MRI画像

正常猫 鼻腔内腫瘍の猫
鼻腔内腫瘍 MRI画像1枚目 鼻腔内腫瘍 MRI画像2枚目
頭部・鼻腔内 縦断面  
鼻腔内腫瘍 MRI画像3枚目  
頭部・鼻腔内 横断面  

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